その市は平和が常に主張されるべきであることを知っている。宗教または信条の自由もまた、日本および世界中で同様に主張されるべきだ。
マルコ・レスピンティ
2024年12月7日に日本の広島にある平和記念公園で行われた演説のダイジェスト映像は、ソーシャルメディアで公開されている。
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日本の広島市にある平和記念公園と、ここで起こった惨劇を伝える資料館を、心から感動しながら訪れています。世界的に有名でありながら、あまりに忘れられがちなことは、広島が1945年8月6日に、人間を殺害する意図で史上初の原子爆弾が投下された場所だということです。原爆は一瞬で10万人近くの命を奪い、被害は今日まで続いています。人類が引き起こした史上最悪の大惨事の一つです。この場所が深く証明しているように、人間は人生においてその心と腕を善と美のために捧げれば、素晴らしいことを成し遂げることができる一方で、善と美に背を向ければ、恐ろしい罪を犯すことができる存在なのです。
この爆弾はアメリカ人によって投下されたので、20世紀アメリカの最も偉大な精神の持ち主の一人であるアメリカ人作家ラッセル・カーク(1918-1994)の言葉をここで引用するのは、まさに適切だと思います。1945年10月14日の手紙の中で、彼はこの悲劇的な出来事について、彼の友人であり同僚であるウォーレン・L・フライシャウアー(1916‒1982)に次のようにコメントしています。「我々が野蛮な状態に陥るのに、そう長くはかからないだろう。我々は、自身の帝国内の野蛮人なのだ。」
国際宗教自由連合(ICRF)の招待を受けて、私は講演ツアーでこの美しい国の4つの主要都市を訪れています。

原子力は、常に平和目的にのみ世界中で使用され共有されるべき素晴らしい資源です。しかし今日、日本を破壊した爆弾とは比べものにならないほど破壊的で致命的な爆弾を製造するために原子力が使用されていることは、依然として全世界にとって絶え間ない脅威です。しかし、良いニュースは、80年以上も核兵器の恐ろしさをたゆまず訴え続けてきた日本原水爆被害者団体協議会が、今年2024年にノーベル平和賞を受賞したことです。「日本被団協」として知られ、1956年に結成されたこの団体は、あの惨劇の生存者を代表しています。

私は、1945年8月9日に広島で、そしてその三日後に長崎で、耐え難い犠牲を払った人間の不条理の犠牲者を悼みながら、核兵器廃絶のために声を上げ続けてきたこれらの人々に敬意を表します。
核兵器の廃絶を通して平和を常に訴え続けなければならないのと同様に、宗教または信条の自由についても、この国および世界中で妥協することなく主張し続ける必要があります。実際、私たちが声を上げなくなった途端、宗教の自由は失われてしまいます。
私は外国人です。この国、その文化と伝統、そしてもちろん国民を深く尊敬しています。誰かを批判したり、法律や政治に干渉したりするつもりはありません。しかし、ここ日本でも宗教の自由が失われる危険にさらされています。日本当局による世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する解散命令の請求は、この団体だけでなく、国内のすべての宗教団体に対する政府の規制を強化するものです。
世界中のあらゆる人権の基盤である宗教の自由を声高に訴える必要があります。皆さんも私と一緒に、すべての人の宗教または信条の自由を守るこの仕事に参加してくださるよう、心からお願いします。教皇ベネディクト16世の有名な言葉にあるように、「宗教の自由は平和への道」なのです。

Marco Respinti is an Italian professional journalist, member of the International Federation of Journalists (IFJ), author, translator, and lecturer. He has contributed and contributes to several journals and magazines both in print and online, both in Italy and abroad. Author of books and chapter in books, he has translated and/or edited works by, among others, Edmund Burke, Charles Dickens, T.S. Eliot, Russell Kirk, J.R.R. Tolkien, Régine Pernoud and Gustave Thibon. A Senior fellow at the Russell Kirk Center for Cultural Renewal (a non-partisan, non-profit U.S. educational organization based in Mecosta, Michigan), he is also a founding member as well as a member of the Advisory Council of the Center for European Renewal (a non-profit, non-partisan pan-European educational organization based in The Hague, The Netherlands). A member of the Advisory Council of the European Federation for Freedom of Belief, in December 2022, the Universal Peace Federation bestowed on him, among others, the title of Ambassador of Peace. From February 2018 to December 2022, he has been the Editor-in-Chief of International Family News. He serves as Director-in-Charge of the academic publication The Journal of CESNUR and Bitter Winter: A Magazine on Religious Liberty and Human Rights.


